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風紋<政令市議員> 【H19年2月 静岡新聞】

 浜松市で4月8日、市長、市議会議員、県議会議員選挙の三つの投開票が行われる。12市町村が合併し、政令指定都市になる82万人都市のかじ取り役と、県政、市政をチェックする代表を選ぶ大切な時だ。立候補予定者の言動に関心を持ってほしい。

 市民にとって身近な存在である市議演は、市長選と同じくらい注目に値する。市長選は、政令市の将来像をどう描くかや行財政改革に対するトップの姿勢、産業振興施策などさまざまな争点がある。こうした重要事テーマに、一人一人の市議候補がしっかりとした持論や対論を持っているかが大きく問われている。

 市議の定数は65人から54人に変わる。静岡新聞社の現時点での調べでは、68人前後が出馬する予定で、資質を見極める絶好のチャンスだ。

 北海道夕張市は財政破たんにより、市民に密着した行政サービスが質量ともに減る深刻な事態に陥っている。当時の市長や市当局に責任があるのはもちろんだが、行政をしっかりチェックしてこなかった議会、議員を選んだ市民、市行政をサポートする立場にある北海道や国にも責任がある。

 夕張の事態は、浜松も決してひとごとではない。しっかりした市議会議員を選ばないと「第二の夕張」になってしまうことを肝に銘じるべきだ。

 「自治会が○○さんを推薦しているから投票しよう」とか「○○さんに頼まれたから」のような一面的な理由だけで、議員を選ぶ時代から脱却しないといけない。市の予算執行をしっかりチェックできない議会でなければ、自分の子孫に借金を背負わせるはめにもなりかねない。

 議員候補者は当選後、市議会改革という宿題が待っていることを絶対に忘れてはならない。一部の議員は改革の必要性を分かっているが、議会内外からは、政務調査費の透明性や議員一人一人の活動内容の詳細な説明、行政チェック機能の強化、政策立案能力のアップの必要性が、これまで以上に厳しく指摘されている。

 何より、行政区単位で選ばれた市議は、出身区の地盤の利益誘導のみにとらわれない、市全体を見据えた政策経書が求められる。当選後は緩みがちな議会。市民にはチェック機関のチェックもしていただきたい。(浜松総局・川北楽人)

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